【9月5日 AFP】第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)は4日、第13ステージ(カラタユーからタラソナ、178キロメートル)が行われ、ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)のネルソン・オリヴェイラ(Nelson Oliveira、ポルトガル)が優勝を飾った。アスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)が総合首位の赤いジャージー(マイヨ・ロホ)を保持している。

 逃げ集団に入っていたオリヴェイラは、ラスト30キロで攻撃を仕掛けると、山頂を越えたところで一気にメンバーを突き放し、最後まで独走態勢を守った。

 2位以下は集団スプリントになり、コフィディス(Cofidis, Solutions Credits)のジュリアン・シモン(Julien Simon、フランス)がトップでゴールすると、チームスカイ(Team Sky)のニコラス・ロッシュ(Nicolas Roche、アイルランド)が3位に入った。

 グランツール(三大ツール)初勝利を挙げたオリヴェイラは、「ラスト30キロは人生で一番長かった」と語っている。

 マイヨ・ロホのアールはステージ36位でゴールし、総合タイム差は変わらず、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)が27秒差の2位、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が30秒差の3位に続いている。

 第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)で総合2位に入ったアールが、今大会でもう一つ上の順位を目指していることは間違いなく、イタリアでは、個人タイムトライアルでアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)に約3分差をつけられたことが敗因になった。

 アールは、9日にブルゴス(Burgos)で行われる38.7キロのタイムトライアルで、二度と同じ間違いは犯さないと誓っていることだろう。

 それに向けて、まず大事になるのは山岳での3連戦だ。5日に行われる第14ステージは、ビトリア(Vitoria)からアルト・カンポオ(Alto Campoo)まで、今大会最長の215キロで争われる。

 超級山岳の頂上フィニッシュを前に、アールは「この3連戦で、それだけ脚がもつかだね。明日(5日)の感覚が良ければ、タイムを稼ぐために何かしらやろうと思う」とコメントしている。(c)AFP