署内に大量のマリフアナ、スペイン警察の悩み 体調崩す警官も
このニュースをシェア
【9月4日 AFP】スペイン各地の警察署で、保管している押収マリフアナが膨大な量に達し、気分が悪くなる警官がでるなどの問題が出ている。カタルーニャ(Catalan)自治州警察労働組合(USPAC)が3日、明らかにした。
USPACによると、この問題は特に農村地域の小規模な警察署に集中している。こうした地域の警察は管轄下に広大な農地があり、毎夏、違法に栽培されたマリフアナの摘発を実施しているためだ。
スペイン北東ジローナ(Girona)県にある人口3万4000人のオロット(Olot)では、警察署のガレージで保管する押収マリフアナが300~4000本にもなるという。
押収したマリフアナは裁判所から破棄命令が出されるまで警察が保管しなければならない。命令が出るまで30日以上かかることもある。
オロット警察広報は、あまりににおいが強烈なため、警察官たちが実際にマリフアナを吸った気分になってしまうと話す。「とても我慢できるにおいじゃない。勤務時間が終わる前に早退しなきゃならない警官もいる。頭は痛くなるし、くらくらする」
また「盗難被害を届けるために警察署にやってきた市民が、マリフアナのにおいを嗅いだらどう思うだろうか」と懸念する。
問題解決の手段として、USPACは警察署の外でマリファナを密閉・保管できるコンテナの支給を政府に要請している。(c)AFP