レユニオン島の残骸、仏当局が不明マレー機と確認
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【9月4日 AFP】インド洋(Indian Ocean)の仏海外県レユニオン(Reunion)島で7月末に見つかった飛行機の翼の一部の調査を続けていたフランス検察当局は3日、この残骸が昨年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のものだと確認されたと発表した。
検察当局の声明によると、同島に漂着した長さ2メートルの「フラッペロン」と呼ばれる翼の一部を調査した結果、記載されていた3つの番号のうちの1つが、MH370便のフラッペロンのシリアルナンバーと一致していることが確認された。
このボーイング(Boeing)777型機は昨年3月8日、クアラルンプール(Kuala Lumpur)から北京(Beijing)に向かっていた途中、不可解な針路変更をし、乗客乗員239人を乗せたまま消息を絶った。これは航空史上最大の謎の一つとなり、MH370便がたどった可能性のある針路を示唆する衛星データに基づき、インド洋で大規模な捜索が行われてきた。
レユニオン島で見つかった残骸は、航空専門家らによる調査のためフランス本土へ送られ、調査が進められていたが、マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は先月初め、この残骸はMH370便のものだと早々に発表。一方フランスの調査団はより慎重な態度を示し、これが同機の翼の一部である「可能性は非常に高い」と述べるにとどまっていた。
仏検察当局の3日の発表により、同機がインド洋に墜落したことは確認されたが、はっきりした墜落場所は依然不明のままとなっている。また、航空専門家らを戸惑わせ、数々の陰謀論を生んだ同機の失踪の原因特定のカギとなるブラックボックスの所在もやはり分かっていない。(c)AFP/Marianne BARRIAUX