イラク首都でトルコ人作業員17人拉致
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【9月2日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)北部のイスラム教シーア派(Shiite)居住地区サドルシティー(Sadr City)で2日、サッカースタジアムの建設会社で働いている少なくとも17人のトルコ人が武装集団に拉致された。治安当局が明らかにした。
警察によると、17人はピックアップトラックに乗っていた黒ずくめの武装した男たちに拉致された。拉致されたのは、エンジニア3人の他、総務部の職員や作業員らだという。一方、内務省は拉致されたのは18人としている。
拉致した武装集団の身元は特定されていない。バグダッドでは身代金目的の誘拐が多発しているが、 サドルシティーはイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦っている親政府系のシーア派民兵組織の拠点であるため、政治的な動機がある可能性も否定できない。
トルコ政府はこれまでISへの対応に消極的な姿勢をみせ、むしろISを支援しているとして批判されてきた。ISは現在、トルコ南部の国境に近いシリア領土のかなり広い地域を支配下に置いている。(c)AFP