【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は2日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-1、6-2でアンドレアス・ヘイダーマウアー(Andreas Haider-Maurer、オーストリア)に快勝し、3回戦に進出した。

 世界ランク1位で2011年大会覇者のジョコビッチは、通算6回目の全米オープン決勝進出に向けて、同52位のヘイダーマウアーを1時間30分で退けた。

 ジョコビッチはまた、2試合連続で相手に一度もブレークポイントを許さなかった。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)で優勝しているジョコビッチは、3回戦で第25シードのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)と対戦する。

 ジョコビッチは過去にセッピと10回対戦しており、ここまで全勝している。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われたこの試合には、米俳優のジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)が観戦に訪れ、ジョコビッチのコーチを務めるボリス・ベッカー(Boris Becker)氏の後ろから熱心に声援を送っていた。

 そして難なく勝利を収めたジョコビッチは試合後、ファンから「I Love NY」のTシャツを手渡され、コートで一緒に踊りながら勝利を喜んだ。

 ジョコビッチは、「試合に慣れるまで時間がかかった。夜10時の試合開始は簡単ではない」とコメントしている。

「ハードコートでアンドレアスと対戦するのは初めてだから、彼のポジショニングに慣れるまで時間がかかったよ」

「彼はビッグサーバーだし、ラリーに持ち込むのが難しかった」

 湿気の多いコンディションに対処するため、ジョコビッチはコートに一箱のおがくずを持ち込み、チェンジエンドの際に手を乾かしていた。

 ジョコビッチは、「用意周到にしておく必要がある」とし、「それと幸いにも、僕には十分な着替えがある」と語っていた。

 一方、全米オープン敗退が決まったヘイダーマウアーは、今大会で手にした賞金約7万ドル(約840万円)を、今月12日に行われる自身の結婚式の費用に充てるとしている。(c)AFP