【9月2日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は1日、米中央情報局(CIA)と米特殊部隊が、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の幹部を殺害することを目的に、無人攻撃機を使った秘密作戦を実施していると報じた。

 同紙が匿名の米当局者の話として伝えたところによると、この秘密作戦は、米軍がISの戦闘員に対して行っているより広範な軍事作戦とは別のものだという。

 この作戦で今までに殺害された人物の中には、ISのハッカー、ジュネイド・フセイン(Junaid Hussain)容疑者が含まれる。米国防総省によると、英国生まれの同容疑者は、西側諸国で「一匹狼」型攻撃を実行するIS同調者を勧誘していたという。

 当局者は同紙に対し、この無人機作戦は米統合特殊作戦軍(Joint Special Operations CommandJSOC)が実行しているが、これまでに行われた攻撃の回数は少数とどまると語っている。CIAが作戦で担う主な役割はIS上級幹部の身元や居場所の特定だとされる。

 CIAのテロ対策センター(Counterterrorism CenterCTC)やJSOCを使用するとの決断は、IS戦闘員の拡大に対する懸念の高まりを反映したものだと、同紙は指摘している。(c)AFP