【8月31日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)で30日に行われたMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music AwardsVMA)の授賞式で、ラップ歌手のカニエ・ウエスト(Kanye West、38)が2020年米大統領選への出馬を「宣言」した。

 カニエ・ウエストは今年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで、ビデオ・ヴァンガード賞を受賞。鳴りやまないスタンディング・オベーションで会場からの祝福を受けた。かたわらでは、ウエストの一番のファンでタレントの妻、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が熱烈な称賛を送っていた。胸元を露出したオリーブ色の編み上げドレス姿というカーダシアンはウエストとの第2子を妊娠中。

 とりとめもない受賞スピーチを続けていたウエストは、最後にマイクに向かって大声で「俺は2020年の大統領選挙に立候補すると決めた」と叫んだ。司会を務めた歌手のマイリー・サイラス(Miley Cyrus)は「今回はトランプ(共和党公認候補に立候補しているドナルド・トランプ氏)、あなたに入れるけど、この次はカニエ・ウエストよ」と叫んだ。

 またウエストは、自分が授賞式のステージに上がる前に「何か」を吸ったと思われているようだと述べ、「その答えはイエスだ。ちょこっと巻いてるよ。俺たちは皆、ミレニアム世代なんだ」などと冗談めかしながらも、マリフアナを吸ったと受け取れる発言をした。

 ビデオ・ヴァンガード賞は、長年にわたって目覚ましい功績を残してきたミュージシャンに贈られる栄誉ある功労賞で、過去にはマドンナ(Madonna)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、ビヨンセ(Beyonce)らが受賞している。

 このほかにもウエストは今回、ジョン・レジェンド(John Legend)と共演したビッグ・ショーン(Big Sean)の「One Man Can Change the World」で「ソーシャルメッセージビデオ賞」を受賞した。(c)AFP