不倫サイト情報流出、運営会社CEOが辞任
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【8月29日 AFP】不倫専用出会い系サイト「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」の個人情報がハッキングにより流出した事件で、同サイトのノエル・ビダーマン(Noel Biderman)最高経営責任者(CEO)が28日、辞任した。
アシュレイ・マディソンの運営会社アビッドライフメディア(Avid Life Media)は、ビダーマン氏の辞任が「双方の合意によるもの」で、「(同氏の辞任は)会社にとって最も有益な決断であり、それにより、顧客と従業員へのサポートを維持していくことができる」と述べた。
同社では現在、「当社のビジネスに対する攻撃と、犯罪者による顧客の個人情報流出に対応している」と述べ、今後も顧客がサイトへいつでもアクセスできることを断言した。
アシュレイ・マディソンへのハッキングについては、「インパクトチーム(Impact Team)」を名乗るグループが犯行声明を出しおり、同グループは先週、アビッドライフメディアのサーバーから盗まれた個人情報やメールアドレス、重要なコンピューターのソースコードを公開した。
同サイトが拠点とするカナダの警察当局は、事件に関係した自殺の可能性がある死亡例がこれまでに2件あったと発表している。
流出したデータが普通のネット利用者がアクセスすることは困難な「ダーク・ウェブ(Dark Web)」と呼ばれる匿名化技術を利用したウェブサイト上で公開されたことや、ある分析から女性顧客はサイト上で活動していた形跡がほとんどないことなどから、登録された3100万人の男性顧客と共に同サイトに存在するはずの550万人の女性顧客のデータは大部分が偽物であるか、自動プログラム「ボット」によりに作成されたものと思われている。(c)AFP