ハワイで1年間の火星模擬生活、有人探査に向け実験開始
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【8月29日 AFP】米ハワイ(Hawaii)州で28日、ドームの中で男女6人が外界から隔絶された1年間に及ぶ生活を開始した。米航空宇宙局(NASA)が2030年代までに実現を目指している有人火星探査の準備に向けた隔絶実験としてはこれまでで最長となる。
6人の参加者は、フランス人の宇宙生物学者、ドイツ人の物理学者、そして米国人の操縦士、建築家、医師兼ジャーナリスト、土壌科学者。
生活するのは、マウナ・ロア(Mauna Loa)山の荒れた北斜面に建てられた、直径11メートル、高さ6メートルのドームの中だ。動物も生息しておらず、植物もほとんど生えていない場所での12か月に及ぶ隔離生活は、28日午後3時(日本時間29日午前10時)に開始された。
ドーム内には6人それぞれに、折りたたみベッドと机が置ける小さな部屋が設けられている。粉チーズやツナ缶などを食べて生活し、外に出るときは宇宙服を着用しなければいけない。インターネットの使用も制限される。(c)AFP/Kerry SHERIDAN