【8月27日 AFP】20か月にわたり内戦状態にある南スーダンのサルバ・キール(Salva Kiir)大統領は26日、リヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領率いる反乱軍との和平協定に署名した。ただ、キール大統領は首都ジュバ(Juba)で行われた署名式典に際して複数の「条件」を挙げており、和平が実現するかどうかには疑問が残る。

 マシャール氏は既に署名を終えており、国際連合(UN)がキール大統領に対し署名を拒むならが制裁も辞さないと警告していた。

 2011年にスーダンから分離独立し世界で最も若い国家となった南スーダンでは、13年7月にキール大統領がマシャール氏を副大統領職から解任。同年12月にマシャール氏がクーデターを企てたとキール大統領が非難したことから、激しい内戦に発展した。これまで7回の停戦合意が交わされたが、いずれも数日で崩壊している。

 今回の和平協定では反乱軍側に第1副大統領の座を約束しており、マシャール氏が復職するとみられている。

 ただし政府側は、和平協定の維持を担う監視委員会を設立する条項と、反乱軍の権限拡大につながりかねない首都ジュバの非武装化に関する条項について、懸念を表明している。(c)AFP