米首都で誕生の双子パンダ、体の小さい方が死ぬ
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【8月27日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)のスミソニアン国立動物園(Smithsonian National Zoo)で26日、前週末に生まれたジャイアントパンダの双子のうち、1匹が死んだ。予想外の双子パンダが生まれた喜びは、わずか4日で悲しみに変わった。
死んだのは母親の「メイシャン(美香、Mei Xiang)」が育児放棄した体の小さい方の赤ちゃん。メイシャンが世話をしている方の赤ちゃんパンダは体重が137.7グラムだが、死んだ方のパンダはその半分の79.8グラムしかなかったという。
目が見えず毛も生えていない赤ちゃんパンダは体温調節ができず、母親パンダに依存しなければ生きていけない。このためスミソニアンの飼育員たちはメイシャンの代わりに、この赤ちゃんパンダに人工授乳を行い、抗生物質を投与して感染症予防に努めてきたが、そうした努力も及ばなかった。
先に同園は、2匹の生育状況について体の大きい方は明るい兆候がみられるとする一方、小さい方は依然として弱々しく危険な状態にあり、24時間態勢で赤ちゃんパンダ2匹とメイシャンを監視していると発表していた。
赤ちゃんパンダの性別は、時期が早すぎるため2匹とも特定できていないという。(c)AFP/Elodie MAZEIN