地中海で難民55人を遺体で発見、3000人救助
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【8月27日 AFP】イタリア沿岸警備隊は、地中海で26日、難民船3隻から少なくとも55人の遺体が見つかったと発表した。
死者のうち51人は、リビア沖を漂流中の木造船1隻の船倉から、スウェーデン沿岸警備隊の警備艇ポセイドン(Poseidon)号によって発見された。報道によると、船のエンジンの排ガスによる窒息死だという。
同海域で救助活動の調整を担っているイタリア沿岸警備隊によれば、この日だけで10回に及ぶ救出作戦を実施し、約3000人の難民を救出したという。このうち500人以上がポセイドン号に救助された。
地中海では、今年に入って既に2300人以上の難民が、密航業者のチャーターした定員オーバーの船で欧州を目指す途上で命を落としている。今週は天候が穏やかなため、イタリアをはじめ各国の沿岸警備隊に救助されるとの予測から密航業者ができるだけ多くの難民を出航させているとみられる。(c)AFP