ビッグベンは「気難しがりや」?時刻に謎のずれ、2週間続く
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【8月26日 AFP】世界で最も有名な時計にずれが──英国を象徴するロンドン(London)の時計台「ビッグベン(Big Ben)」の鐘が、ここ2週間にわたりなぜか早く鳴っていることを、時計技師が25日、認めた。
英国国会議事堂を見下ろすビッグベンは、正しい時刻から最大で6秒ずれることもある。ビッグベンの鐘の時報を中継する英国放送協会(BBC)のラジオ放送はここ2週間にわたり、早く鳴る鐘に惑わされていた。
3人の献身的な時計技師が修正に取り組んだが、なぜ振り子の動きが乱れたのかは謎に包まれたままだ。時計技師のイアン・ウェストワース(Ian Westworth)さんはBBCに、「156歳の時計だからね。たまに少し機嫌を損ねる時もある。やつはちょっと気難しい」と語った。
時計技師らは重い旧1ペニー硬貨を振り子に取り付けたり取り除いたりして、時計の調整をする。ウェストワースさんは、「時計の針をただ回して早めるだけじゃだめなんです。非常にゆっくりと変えていかないといけない。だから硬貨を増やして時計の速度を上げたり、重しを外して遅らせたりするのです」と語った。同技師チームはこれまでに、時計の速度を遅くする修正を行ったという。
ビッグベンの名の由来については2説あるが、鐘に刻まれた技術者の名前ベンジャミン・ホール(Benjamin Hall)からきたというのが有力だ。(c)AFP