トルコ大統領、異例の出直し総選挙を宣言
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【8月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、出直し総選挙の実施を宣言した。6月に実施された総選挙で与党が過半数割れを喫して以降続く政治的こう着を打破することを狙った前例のない措置だ。
エルドアン大統領はイスメット・ユルマズ(Ismet Yilmaz)議長との協議後に出した声明で、総選挙のやり直しを発表。具体的な日程は言及しなかったが、以前に11月1日に実施したいという意向を示していた。
6月7日に投開票された総選挙では、エルドアン大統領が共同結成した与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)の獲得議席が2002年の政権発足後初めて過半数に届かなかった。
これを受けて同党はやむなく連立相手を模索し、野党と協議を行うも連立政権樹立には至れなかった。識者らは、これこそが好戦的なエルドアン大統領が求めていた結果だったとみている。
半国営のアナトリア(Anatolia)通信によると、大統領は25日、総選挙までの政権運営を担う暫定政府についてアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相と協議する予定。
近代トルコで、連立政権の樹立に失敗して出直し選挙が行われるのは今回が初めて。エルドアン大統領は、改めてAKPによる単独過半数獲得を目指している。(c)AFP/Jung Ha-Won