【8月24日 AFP】豪警察当局は24日、米俳優メル・ギブソン（Mel Gibson）さん（59）がオーストラリア人の女性写真記者を口論の際に突き飛ばし罵倒したとされる一件について捜査していることを明らかにした。

 シドニー（Sydney）に本社を置く豪紙デーリー・テレグラフ（Daily Telegraph）の写真記者、クリスティ・ミラー（Kristi Miller）氏によると、23日夕方にギブソンさんがガールフレンドのロザリンド・ロス（Rosalind Ross）さん（24）と一緒に映画館から出てきたところを撮影した際、ギブソンさんが攻撃的に向かってきたという。

「写真を2枚撮影してから、彼らの正面に出ようと走った」と、ミラー氏はテレグラフ紙上で説明している。「2人に背を向けて前に走り出した次の瞬間、彼（ギブソンさん）が後ろから私の背中を突き飛ばした」

 ギブソンさんはさらに、ミラー氏の顔に向けてつばを吐き、「犬」と呼ぶなど「制御不能」な状態だったという。

 米国にいるギブソンさんの代理人は、ギブソンさんとミラー氏との間に身体的接触は一切なかったと否定。ミラー氏こそギブソンさんとその友人に対し嫌がらせをしたと主張した。

 ミラー氏によればギブソンさんは、申し訳なさそうな様子のロスさんに連れられてその場を去るまで、口汚い暴言をわめき散らしていたという。「顔を殴られるかと思った」とミラー氏は語っている。(c)AFP