【8月21日 AFP】フィンランドのサンタクロースが破産した――。北極圏(Arctic Circle)にある人気の観光アトラクションを運営する会社が、税金滞納で税務署から訴えられたのだ。

 20日の裁判所記録によると、サンタに会おうと世界中からフィンランドにやって来る子どもたちの夢をかなえてきたディアノルディア(Dianordia)は、税金20万ユーロ(約2800万円)以上を滞納。税務署が裁判所に破産申し立てを行った。

 ただ、同社を率いるヤルモ・カリニエミ(Jarmo Kariniemi)氏は、まだ1週間はサンタに仕事を続けさせることが可能だとAFPに語っている。同氏によると、経営難の原因はギリシャ、スペイン、イタリア、ポルトガル、そして何よりロシアからの観光客が各国内の景気後退に伴って減少したことだという。

 フィンランド・ラップランド(Lapland)地方のロバニエミ(Rovaniemi)にある「公認サンタクロース・オフィス」は、「サンタクロース村(Santa Claus Village)」の施設の一つで、世界100か国・地域から年間30万人の観光客が訪れる。(c)AFP