【8月21日 AFP】中央アフリカ共和国に派遣された国連(UN)の平和維持活動(PKO)要員による性的暴行疑惑で、現地の国連ミッション副代表は20日、これまでに13件の被害情報が寄せられ、うち9件で11歳の児童を含む未成年者が被害者とされていることを明らかにした。

 国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)のダイアン・コーナー(Diane Corner)副代表が首都バンギ(Bangui)からテレビ会議システムを使って行った記者会見で、「過去3か月で被害報告が急増していることを憂慮している」と述べ、未成年の被害者の年齢には「幅があるが、最も幼い子は11歳」と明かした。

 MINUSCAに参加しているコンゴ民主共和国(旧ザイール)の兵士1人が3件の性的暴行事件に関与していたとの疑いは、今週に入ってから浮上した。これを受け、同国の法相は20日、法的措置を講じるよう命じたと発表した。

 13件の被害情報のうち昨年12月発生の事例については、調査当局が立証困難と結論付け、訴えは退けられた。しかし残る12件については、疑いがかけられている兵士の出身国あるいは国連(UN)が調査を続けている。コーナー氏は、「把握している限り、今までのところ確信に至った事例はない」としている。(c)AFP