【8月24日 AFP】スペイン・マドリード(Madrid)で昨年6月に開始された公共自転車シェアサービス「BiciMAD」。欧州ではロンドン(London)やパリ(Paris)などがすでに類似のサービスを導入しているが、マドリードが他と異なるのは、すべての自転車が「電動アシスト自転車」だという点だ。

 すでに5万人以上の住民が利用登録を済ませた。大気汚染の心配もなく素早く移動できると好評を博す一方、料金が高い、台数が少ないなどの不満も利用者から挙がっている。また、ただ乗りや乗り捨て、盗難、破壊などの問題も持ち上がっている。

 料金は、年間登録料が25ユーロ(約3500円)、利用料が最初の30分が0.5ユーロ(約70円)、続く30分が0.6ユーロ(約80円)。ちなみに、市中心部の地下鉄料金は1.5ユーロ(約210円)だ。

 市の担当者は、欧州連合(EU)から大気汚染改善のため公共交通の利用を促すよう要求されていることもあり、自家用車の利用を減らし自転車利用を推進する必要があると話している。(c)AFP/Laurence BOUTREUX