IS、82歳のパルミラ遺跡管理元責任者を斬首
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【8月19日 AFP】(写真追加)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、シリアの古代都市パルミラ(Palmyra)の遺跡管理当局の元責任者ハリド・アサド(Khaled al-Assaad)氏(82)を斬首した。遺跡管理当局と人権監視団体が明らかにした。
パルミラに立てた柱に縛り付けられたアサド氏の遺体とされる写真をISの支持者らがネットで公開した。
シリア文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム(Maamoun Abdelkarim)総局長はAFPに対し、アサド氏は中部ホムス(Homs)県のパルミラで18日午後、ISに処刑されたと述べた。
「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)は、シリアの遺跡専門家の重鎮の1人を処刑してしまった」と、アブドルカリム総局長は述べた。「彼は50年間パルミラの遺跡管理当局の責任者を務め、13年前に引退した…82歳だった」
アブドルカリム総局長によれば、頭部を切断されたアサド氏の遺体は、パルミラの古代遺跡の中につり下げられていたという。
在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、アサド氏は「パルミラの広場にいた数十人の面前で」殺害されたと伝えた。(c)AFP