【8月19日 AFP】スウェーデンの公衆衛生当局は18日、日本で最近開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」へのスウェーデン人参加者に、髄膜炎菌感染症の患者を1人、疑い例を2人確認したと発表した。これまでに欧州からの参加者数人に症状が現れており、英スコットランド（Scotland）では3人の感染が確認されている。

 スウェーデンの首都ストックホルム（Stockholm）のカロリンスカ（Karolinska）病院関係者は「髄膜炎患者を1人確認した。若い少女で、ここで治療を受けている」と、AFPに述べた。公衆衛生当局によれば、髄膜炎の可能性が高い他の2人は現在、検査中だという。同局は18日、髄膜炎の疑い患者が確認されたことを受け、日本で7月28日～8月8日まで開催された同大会にスウェーデンから参加した1900人全員に、医療機関での受診を要請していた。参加者の大半は、14歳～17歳の少年少女だった。

 髄膜炎菌は非常に感染力が強く、発症すると脳や脊髄を保護する髄膜に炎症が生じ、死亡する可能性もある。症状としては、高熱、項部硬直、嘔吐（おうと）、激しい頭痛などがある。(c)AFP