【8月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は17日、土星の衛星「ディオネ(Dione)」の表面の画像を公開した。表面には、衛星で一般的に見られる円形の衝突クレーターが確認できるほか、「カズマ」と呼ばれる線状の地形も見られ、見事なコントラストを成している。

 ディオネの直径は1123キロ。これらの地形は、NASAの無人探査機ボイジャー(Voyager)の解像度の低い画像で確認された。当初は「ウィスピー構造」と称されたが詳細については不明だった。

 しかし、土星探査機カッシーニ(Cassini)の狭角カメラで可視光撮影された画像によって、一部の研究者が示唆したような霜の堆積ではなく、無数の裂溝に存在する氷の崖の模様であることが分かった。

 これらの模様については、衛星の軌道進化と長期にわたる潮汐力の影響と関連している可能性があるという。(c)AFP