【8月18日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は17日、シリア和平協議の進展を目指す声明を、シリアの同盟国であるロシアを含む全会一致で採択した。

 国連安保理がシリアに関する政治声明で一致したのは2年ぶり。フランスのアレクシ・ラメク(Alexis Lamek)国連副大使は、「歴史的」な一致団結と歓迎する姿勢を示した。

 16項目からなるこの政治声明は、フランスが起草したもので、先月、国連(UN)のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)特使が和平協議の新しいアプローチを安保理に提案して以来、採択に向け話し合いが行われてきた。来月始まる予定のこの和平イニシアチブでは、「安全・保護」「対テロ」「政治・司法問題」「再建」という4つの課題に向けた各作業部会が設置されることになっている。

 一方、シリアの首都ダマスカス(Damascus)郊外にある反体制派が掌握する町で政府軍が行った空爆の死者は、少なくとも96人に増加。内戦状態に陥って以降、政府側の攻撃によるものとしては最悪規模の攻撃となり、国際社会からの非難を集めている。(c)AFP