日本でスカウト世界大会参加のスウェーデン人ら、髄膜炎に罹患か
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【8月18日 AFP】スウェーデンの公衆衛生当局は17日、日本で最近開催されたスカウトの世界大会へのスウェーデンからの参加者に髄膜炎に罹患(りかん)した可能性のある患者3人が確認されたと発表した。同局は、同国の参加者1900人全員に医療機関への受診を要請した。
同局は、声明で「スウェーデンには現在、髄膜炎の可能性の高い患者が1人存在し、2人(の患者)を調査中だ」と明らかにした。
日本で7月28日~8月8日まで開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」に同国から参加した約1900人の大半は、14歳~17歳の10代の少年少女だった。
公衆衛生当局は同大会の参加者に対し、医療機関を受診し、感染の可能性がある髄膜炎菌感染症の拡散を予防する抗生物質の処方を受けるよう要請した。
脳や脊髄を覆う保護膜の「髄膜」に炎症が生じる髄膜炎は、生命に危険が生じる可能性もある疾患。症状としては、高熱、項部硬直、嘔吐(おうと)、激しい頭痛などがある。
公衆衛生局によると、これまでに、欧州からの参加者数人に症状が現れており、英スコットランド(Scotland)では患者3人が確認されているという。
スウェーデンのスカウト協会の広報担当、キャロライン・トゥーンベッド(Caroline Thunved)氏は、公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)に、同国で患者2人が確認されたと語ったが、保健当局による確認は得られなかった。(c)AFP