【8月16日 AFP】（一部更新）中国・天津（Tianjin）で12日深夜に発生した大規模な爆発について、同国軍の幹部は16日、爆発で破壊された倉庫には、非常に毒性の強いシアン化物、数百トンが保管されていたと述べた。爆発による死者はこれまでに112人に達している。

 爆発現場の中心にあった倉庫は危険化学物質の保管施設で、建物は2度の爆発で破壊された。軍幹部の発言により、倉庫で化学物質が保管されていたことが初めて公式に確認された。

 この爆発では、有毒物質による汚染が懸念されている他、爆発に関する「うわさ」を流したとして中国当局が多数のウェブサイトを一時的に停止させたり、閉鎖させたりしていることに対し、近隣住民や死傷者の家族らは報道規制だと強く反発している。

 爆発では依然として、消防隊員85人を含む約100人が行方不明となっている。ただし当局は、行方不明者の一部が、身元がまだ判明していない遺体88人に含まれている可能性もあると述べている。

 爆発の影響で入院した人はこれまでに700人を超えている。(c)AFP