【8月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)は13日、カジノで人種差別的な発言をしていたことが明らかになったジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)に対し、「相当な罰金」を科したと発表した。

 英大衆紙サン(The Sun)は9日、カジノ内で先月撮影されたとされる映像を公開し、28歳のバーディーが東アジア人の男性に対して、「ジャップ(日本人に対する蔑称)」という言葉をののしるように叫んだと報じていた。

 昨シーズンにイングランド代表デビューを果たしているバーディーはその後、謝罪を表明しており、今回の問題について調査を終えたレスターは、同選手に罰金を科したことと、多様性認識トレーニングのプログラムを行ったことを明らかにしている。

 レスターのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は13日、バーディーは解雇されないとの見解を示しており、クラブはその後、同選手に対して懲戒処分を下したと発表している。

 レスターは声明を発表し、「レスター・シティは、週末に報じられたジェイミー・バーディーの問題についての調査を終了した」とコメントしている。

「問題が明るみに出たあと、バーディーがすぐに謝罪したことを考慮した上で、クラブは同選手に対して罰金を科し、多様性認識トレーニングのプログラムを実施した」

「ジェイミーはクラブ、プロフェッショナル、そしてレスターのコミュニティーに対する責任を自覚した。彼の罰金は慈善団体に寄付されることになる」

「クラブとしては、今回の問題がこれで収束すると考えているし、これ以上のコメントは差し控える」

 レスターは、タイ人女性と乱交騒動を起こし、この女性に対して人種差別的な言葉を浴びせている動画が流出したことを受けて、数週間前に3選手を解雇していた。

 解雇された選手の中には、前指揮官のナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)氏の息子のジェームス・ピアソン(James Pearson)が含まれていた。(c)AFP