ミャンマー与党党首を解任、テイン・セイン大統領が介入 党内で対立
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【8月13日 AFP】(一部更新)ミャンマー大統領府のザウ・ハティ(Zaw Htay)報道官は13日、下院議長を務める与党・連邦団結発展党(USDP)のシュエ・マン(Shwe Mann)党首を解任したと、AFPの取材に明らかにした。テイン・セイン(Thein Sein)大統領の介入によるものだという。
同報道官はAFPに対し「党指導部の問題で、懸念する必要はない」と説明した。11月に総選挙を控えたミャンマーではここ数か月、USDPの主導権をめぐり、シュエ・マン氏とテイン・セイン大統領との対立が激化していた。
これに先立ちシュエ・マン下院議長の息子は13日朝、治安部隊が12日夜に首都ネピドー(Naypyidaw)にあるUSDP本部に入ってきて現在も党員の出入りが禁じられていること、シュエ・マン氏の自宅も包囲されていることなどをAFPに語っていた。
シュエ・マン氏とテイン・セイン大統領は共に軍の元将官で、民政移管のきっかけとなった2010年の選挙に立候補するため軍籍を離れた。シュエ・マン議長は、最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)党首と協力していく考えを公に支持し、重要な問題に軍がいまだに介入することに異議を唱えていた。(c)AFP