【8月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は12日、人質に取っていたクロアチア人男性を斬首したと発表し、男性の遺体とされる写真を公開した。事実ならば、ISがエジプトで欧州人を殺害した初の事例となる。

 殺害が発表されたのは、フランス企業CGGで働いていたトミスラブ・サロペック(Tomislav Salopek)氏。先月エジプトの首都カイロ(Cairo)で拉致されていた。

 クロアチアのゾラン・ミラノビッチ(Zoran Milanovic)首相は記者団に対し、同氏の死亡を「100%の確信をもって確認」はできないと語った一方で、「だが事態はよくない」と述べ、クロアチア政府は希望がある限り同氏の捜索をあきらめないと付け加えた。

 ISは、エジプトが収監しているイスラム教徒の女受刑者らを48時間以内に釈放しなければ、同氏を殺害すると脅迫。期限は今月7日に切れていた。

 遺体の写真の信ぴょう性はまだ確認されていない。写真はIS関連のツイッター(Twitter)アカウントに投稿され、「ISに対する戦争に参加しているクロアチアからの捕虜の期限切れ後の処刑」との説明が付けられていた。(c)AFP/Samer al-Atrush