【8月11日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)でオーナーを務めていたドナルド・スターリング(Donald Sterling)が、芸能サイトTMZと元交際相手のV・スティビアーノ(V. Stiviano)さんを相手取って訴訟を起こしていることが明らかになった。10日、TMZが報じている。

 スターリング氏は、昨年4月に同サイトで人種差別発言をした録音テープが公開されると、一連の騒動でリーグから永久追放処分となった。

 その後、スターリング氏はクリッパーズの売却を余儀なくされ、米マイクロソフト(Microsoft)の元最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏が、球団を史上最高額の20億ドル(当時約2035億4000万円)で買収することになった。

 問題の録音テープでは、スターリング氏がスティビアーノさんに対し、クリッパーズの試合にアフリカ系米国人を連れてこないよう話していた。

 報道された訴訟内容によれば、TMZで会話がリークされたことによって、スターリング氏が「前代未聞かつ重大な規模で」ダメージを受けたとされている。

 スターリング氏は、2013年9月から昨年4月まで、スティビアーノさんが2人の会話を「密かに」録音し、そのテープを本人か代理人のどちらかがTMZに提供したと主張している。(c)AFP