マリのホテル襲撃、軍突入し終結 国連関係者ら12人死亡
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【8月9日 AFP】(一部更新)西アフリカのマリで武装勢力がホテルを襲撃し外国人客らを人質に立てこもった事件は8日未明、政府軍の部隊が建物内に突入し終結したが、外国人の国連(UN)関係者4人を含む12人が死亡した。
同国中部セバレ(Sevare)のビブロス・ホテル(Byblos Hotel)での人質救出作戦後にAFPの取材に応じたマリ陸軍当局者は、「死者は合計12人」で、うち5人は「テロリスト」、5人が兵士、2人が「白人」だと述べた。しかし、別の軍幹部によると、最終的な死者数はまだ確認されておらず、さらに増える可能性が高いという。
一方、国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)は、ウクライナ人2人、ネパール人1人、南アフリカ人1人、同派遣団の契約企業で働くマリ人運転手1人の計5人の関係者が死亡したと発表した。ホテルには他に外国人の国連関係者4人がいたが、救出され「健康状態も良い」という。
ウクライナ外務省は、事件発生時にホテルに4人のウクライナ人がいたが、1人が死亡、2人が救出され、1人は自力で脱出したと発表した。
潘基文(Ban Ki-moon)国連事務総長は、国連関係者に死者が出たことを非難するとともに「この襲撃により、和平合意を実現しようと努力するマリの人々に寄り添う国連の決意が阻まれることはない」との声明を発表した。(c)AFP/Ahamadou Cisse