【8月8日 AFP】(一部更新)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で7日、自爆攻撃など3件の攻撃が発生し、51人が死亡、数百人が負傷した。

 1件目の攻撃は、午前0時過ぎにカブール中心部で発生したもので、強力な爆弾を積んだトラックが爆発し、民間人15人が死亡、240人が負傷した。その後24時間経たないうちに、カブールにある警察学校の入り口で、警察官の制服を着た人物が自爆攻撃を行い、アフガニスタン人の研修生と民間人27人が死亡した。

 また、同国に派遣されている米軍部隊が駐留しているカブール市内の基地に対しても同日夜に攻撃があり、複数の爆発や銃撃が発生。北大西洋条約機構(NATO)軍の兵士1人を含む9人が死亡した。

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は通常、多くの市民が犠牲となった攻撃については関連性は示唆せず、1件目の攻撃については犯行声明は出されていない。だが、警察学校と基地への攻撃については犯行声明を出した。アフガニスタンの主要な治安当局の訓練学校や国際部隊の施設における深刻な警備の弱さが露呈した。

 専門家らは拡大する攻撃について、タリバンが最高指導者オマル師(Mullah Omar)の死を認め、副官だったアクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師が最高指導者となったことなどによるタリバンの内部分裂から注目をそらし、新たな最高指導者としての同師のイメージ向上を図るための作戦と指摘している。(c)AFP