【8月8日 AFP】米コロラド(Colorado)州で2012年に起きた映画館での銃乱射事件で有罪評決が下されていたジェームズ・ホームズ(James Holmes)被告(27)に対する量刑審理で、同州地裁の陪審は7日、死刑が相当との判断で一致せず、同被告は仮釈放なしの終身刑となることがほぼ確実となった。

 事件は2012年、映画「バットマン」(Batman)シリーズの最新作『ダークナイト・ライジング(The Dark Knight Rises)』の上映中だった同州オーロラ(Aurora)の映画館でホームズ被告が銃を乱射し、12人が死亡したもの。陪審は前月、ホームズ被告に対し12件の第1級殺人罪や殺人未遂罪、爆発物所持などの罪で有罪とする評決を下した。

 これに対し、被告側の弁護人はホームズ被告に精神的な疾患があったと主張し、情状酌量を陪審員に訴えた。死刑の量刑を出すには陪審員の12人全員が一致することが必要だが、女性9人、男性3人で構成された陪審団のうち少なくとも1人は弁護人の訴えを受け入れたとみられる。

 12件の殺人罪はいずれも死刑に相当する可能性があったが、陪審は法廷で読み上げた声明で、量刑を死刑相当とすることで最終的に全員一致にはいたらなかったことを明らかにし、被告には仮釈放なしの終身刑判決が言い渡されるだろうと述べた。

 ホームズ被告に対する正式な量刑は24~26日に下される見込み。(c)AFP/Jeanie Stokes