IS、シリア中部で民間人230人を拉致 NGO
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【8月7日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」がシリア中部で、少なくとも60人のキリスト教徒を含む230人の民間人を拉致したと、在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が7日、述べた。
シリア人権監視団によると、ISは5日夜にシリア中部のカルヤタイン(Al-Qaryatain)を掌握し、翌6日に民間人を拉致したという。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)がカルヤタイン内の徹底捜索を行い、少なくとも60人のキリスト教徒を含む230人を超える人々を拉致した」と語った。
拉致されたキリスト教徒の多くはシリア北部のアレッポ(Aleppo)県から逃れてきた人々だった。
拉致されたのは「体制に協力した」としてISに追われていた人々で、カルヤタイン中を捜索した戦闘員らは彼らの名前が載ったリストを持ち歩いていたという。
カルヤタインはIS支配地域のホムス(Homs)東郊と西部のカラムン(Qalamun)地方との分岐点に位置する。内戦前はイスラム教スンニ派(Sunni)や約2000人のシリアカトリック教徒やキリスト教正教徒ら、1万8000人が暮らしていた。
カルヤタイン出身で現在はダマスカス(Damascus)在住のキリスト教徒によると、現在のカルヤタインのキリスト教徒は300人ほどにまで減っているという。(c)AFP