欧米産食品をブルドーザーで処分、プーチン露大統領が全廃棄令
このニュースをシェア
【8月7日 AFP】ロシア当局は6日、欧米からロシアに密輸入されたチーズや果物、野菜、肉など計319トンの食料品を、ブルドーザーで押し潰したり焼却したりして廃棄処分した。
ロシアは昨年、ウクライナ情勢をめぐる欧米の経済制裁に対する報復として、欧米産の農産物と食料品の輸入禁止措置を発動したが、密輸が横行していた。そのためウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は先週、禁輸措置に違反してロシアに輸入された食料品全ての廃棄を命じる政令に署名。市民はこの措置に強く反発していたが、当局が処分を強行した。
露テレビは、ウクライナとの国境に近いベルゴロド(Belgorod)州で、ブルドーザーが白い箱入りのウクライナ産チーズを押し潰す様子を放映。また、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)のプルコボ空港(Pulkovo Airport)のごみ焼却炉では、イタリア産の食肉が焼却処分された。(c)AFP