【8月6日 AFP】(一部更新)米テネシー(Tennessee)州ナッシュビル(Nashville)の映画館で5日、おのやエアソフトガン、催涙スプレーで武装した男が観客を襲い、3人が軽傷を負う事件があった。男は駆けつけた警察官に射殺された。

 男は『マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max: Fury Road)』を上映中だった館内で、観客に向けて催涙スプレーを発射。これを受け、映写室から警官1人が客席に飛び込み、続いて警察特殊部隊(SWAT)も突入した。警官は男に向け発砲。男も応戦したが、裏口から逃げた際にさらに数人の警察官と鉢合わせし、発砲を受けて死亡した。

 男性1人がおので切り付けられて肩と腕に軽傷を負った他、女性2人が催涙スプレーを顔にかけられ病院に搬送された。

 地元警察によると、男は地元に住む29歳の白人。当初は銃で武装していたとみられていたが、所持していたのはエアソフトガンだったことが後に判明した。また男はリュックサックを体の前側に抱え、中には爆発物に見せかけた装置が入っていた。現場ではもう1つのリュックサックが放置されていたが、危険物は入っていなかったという。

 米国では2週間前にも、ルイジアナ(Louisiana)州ラファイエット(Lafayette)の映画館で男が銃を乱射し、女性2人を殺害、9人を負傷させて自殺する事件があったばかり。両事件はともに、2012年7月にコロラド(Colorado)州の映画館で起き12人が死亡、70人が負傷した銃乱射事件を想起させるものだ。(c)AFP