【8月5日 AFP】第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)は4日、ロシアのカザニ(Kazan)で競泳男子50メートル平泳ぎ準決勝が行われ、英国のアダム・ピーティー(Adam Peaty)が26秒42の世界新記録をたたき出すと、この日だけで世界記録が2度塗り替えられた。

 予選では、前回覇者のキャメロン・ファンデルバーグ(Cameron van der Burgh、南アフリカ)が26秒62の世界新をマークしていたが、20歳のピーティーはこれをさらに上回った。

 100メートル平泳ぎで、ファンデルバーグを抑え優勝しているピーティーは、「何かが起こるような気はしていたけど、リラックスして環境を楽しもうと考えていた」と明かしている。

「50メートルは五輪種目ではないから、ある意味プレッシャーはない」

「非常に良いレースだった。今朝の予選は楽だった。僕のタイムは26秒68だったけど、今までで一番楽な50メートルだったんじゃないかな」

 5日の決勝は、ピーティーとファンデルバーグの一騎打ちになるとみられる。

 ピーティーは、昨年ドイツ・ベルリン(Berlin)で行われた欧州水泳選手権(LEN European Swimming Championships)の50メートル平泳ぎで、非公式ながら26秒62の世界新記録をマークしていたが、今回はその実力を世界の舞台で見せつけた。(c)AFP