レジオネラ症で7人死亡、感染者86人 米ニューヨーク
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【8月5日 AFP】米ニューヨーク(New York)でレジオネラ症の感染が拡大しており、4日までに7人が死亡した。確認されている感染者は86人に上り、過去最悪規模の感染拡大となっている。同市は、将来的な大流行を防ぐための新たな法令の策定を開始した。
感染は先月10日、ニューヨーク州で最貧とされるブロンクス(Bronx)地区で集団感染がありそこから広がった。現在も64人が入院して治療を受けている。
レジオネラ症は細菌感染症で、ニューヨークで拡大している病型は肺炎。同市内でも5つの建物の冷却塔からレジオネラ菌が検出された。しかし当局は、飲料水や噴水、シャワーヘッド、プールなどは安全で同菌の繁殖はないとしている。
当局によると、死亡した7人はいずれも高齢者で、感染以前から疾患があったという。レジオネラ症はヒトからヒトへは感染せず、抗生物質で治療が可能だ。
ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長によると、感染拡大のピークは先月30日で、ここ数日の新規感染者数は減少。将来的な大流行を防ぐため、対策に乗り出しているという。(c)AFP