【8月4日 AFP】 ジンバブエの国立公園で観光客の人気を集めていたライオンの「セシル(Cecil)」が殺された問題を受けて、米デルタ航空(Delta Air Lines)は3日、狩猟によるトロフィー(動物の剥製など)を同社の便で輸送することを禁止した。

「デルタは世界中で、狩猟で殺された全てのライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローの輸送を直ちに禁止する」と、同社は声明で発表した。

 デルタの決定に先立ち、エミレーツ航空(Emirates)や南アフリカ航空(South African Airways)も同様の措置を取ることを発表している。

 一部のアフリカ諸国では狩猟が最盛期だが、航空会社各社のこうした禁止措置は、セシルが狩猟愛好家の米国人歯科医に殺されたことで、世界中から非難の声が上がっていることによるものとみられる。(c)AFP