クルド人組織が自爆攻撃、兵士33人死傷 トルコ東部
このニュースをシェア
【8月3日 AFP】トルコ東部のアール(Agri)県ドウバヤジト(Dogubayazit)地区で2日、クルド人戦闘員による自爆攻撃があり、トルコ兵士2人が死亡、31人が負傷した。
トルコのアナトリア(Anatolia)通信は地元知事の事務所の発表として、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」の自爆犯とみられる人物が2トンの爆薬を積んだトラクターでドウバヤジト地区にある軍の基地に乗り付けたと伝えた。
軍の発表によると兵士2人が死亡、31人が負傷し、うち4人が重傷。PKKは、この自爆攻撃は「破壊工作」だったとする声明を発表した。PKKによる自爆攻撃は現在の危機の中では初めてだ。
トルコ政府は自国内で発生した一連の攻撃を受け、「テロ対策」としてシリアとイラク北部でそれぞれイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とPKKを攻撃する「二正面作戦」を行っている。
これまでのところトルコ軍の爆撃はPKKを標的にしたものが圧倒的に多く、トルコの国営メディアはPKK側に260人の死亡者が出たとしている一方、PKKはトルコ国内で報復に出ている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS