【8月2日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の新たな最高指導者となったアクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師は8月1日、就任以来初の音声メッセージを出した。

 タリバンは前最高指導者のオマル師の死後、内部の亀裂が深まる可能性に直面している。マンスール師は7月31日に後継者に任命されたが、そのわずか数時間後に有力な対立派閥が、選出が急で偏向しているとして疑義を挟んだ。

 マンスール師のメッセージは、タリバン内部にアフガニスタン政府との和平協議をめぐる意見の対立がある状況で、分裂リスクが高まるのを回避するのが目的とみられる。

 メッセージは33分間で、発信地は不明。背景に赤ちゃんの泣き声が聞こえる箇所もある。マンスール師はこの中で、14年間にわたる反政府活動の継続を強く求めるとともに、外国のプロパガンダが内部分裂の種をまくとして警戒心をあらわにした。(c)AFP/Usman SHARIFI