【7月31日 AFP】交流サイト(SNS)の「フェイスブック(Facebook)」は30日、世界の遠隔地でもインターネット接続が可能になる、高高度無人機のテスト飛行を開始する準備が完了したことを明らかにした。

 無人機「アクイラ(Aquila)」は米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の737型機と同等の翼長を持つが、小型車より軽量で、3か月間飛び続けていられる。高度1万8000~2万7000メートルの上空からインターネット接続サービスを提供する。


 この無人機プロジェクトの技術責任者は、太陽光エネルギーを動力源とするアクイラを使用することで、「インターネット接続を必要とする地域にサービスを迅速に提供することができるようになるかもしれない」と述べた。

 無人機とレーザーを使ってインターネット接続サービスを提供しようというこの事業は、世界中で、まだインターネットに接続できない数十億の人々にオンラインアクセスを提供する方法を探るプロジェクトだ。

 レーザーを使って送られるデータは、16キロ以上離れた直径約2センチの標的に届けることが可能だ。

 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)のページには、全ての人々へのインターネット提供の実現に一歩近づいたのをたたえるものから、無人機が、監視活動や悪質なコンピューター・コードの拡散に悪用される懸念まで、ありとあらゆるコメントであふれた。(c)AFP/Sophie ESTIENNE