【7月31日 AFP】インド洋(Indian Ocean)のフランス海外県レユニオン(Reunion)島で見つかった航空機の残骸が昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のものとの見方が浮上している問題で、調査当局者は詳しい分析のため31日に残骸をフランスに送るとAFPに語った。

 レユニオン島の海辺の岩場に漂着していた全長2メートルほどの残骸を、航空専門家のザビエル・ティテルマン(Xavier Tytelman)氏らが航空機の写真や設計図数百点と照合した結果、不明機と同じボーイング(Boeing)777型機の翼の一部「フラッペロン」と一致したという。これが証明されれば、残骸が不明機のものであることは、ほぼ確実となる。

 インド洋で乗客乗員239人が乗ったMH370便が墜落したと考えられている地点からレユニオン島までの距離は4000キロほど。科学者らによると、墜落地点からレユニオン島まで残骸が海流に流される信ぴょう性の高いシナリオはいくつか考えられるという。

 残骸は8月1日に仏南部のトゥールーズ(Toulouse)近郊の検査施設に到着する予定だという。(c)AFP/Mahdia BENHAMLA