アフガニスタンのタリバン、最高指導者オマル師の死亡認める
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【7月31日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は30日、同組織の隻眼の最高指導者オマル師(Mullah Omar)が死亡したと確認した。アフガニスタンで流血の戦争を展開している同戦闘集団にとって初の指導権移行につながる動きだ。
タリバンは謎に包まれていたオマル師の後継者を選ぶという難題に直面している。タリバン筋がAFPに語ったところでは、副官のアクタル・マンスール(Akhtar Mansour)師が後継者の最有力候補だが、最終的な決定には至っていないという。
タリバンは内部分裂に見舞われ、さらにイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」のアフガニスタン進出に脅かされており、オマル師の死亡はタリバンにとって重大な打撃だ。
アフガニスタン政府は29日、オマル師が2013年4月にパキスタン・カラチ(Karachi)の病院で死亡したと発表していた。アフガン政府の発表の翌日、タリバンはオマル師が「病気で」死亡していたと確認したが、オマル師死去の時期は明らかにしていない。(c)AFP/Anuj CHOPRA