【7月28日 AFP】(写真追加)フランス南西部のトータベル(Tautavel)で、16歳の少女が、56万年前のヒトの歯を発見した。研究者らは、「非常に大きな発見」としている。

 発見者のカミーユさん(16)は、ボランティア考古学者として別の若い考古学者と一緒に作業に当たっていた際、この歯の化石を見つけた。

 古人類学者のアメリー・ビアレ(Amelie Viallet)氏は28日、AFPの取材に対して、「異なる複数の測定方法によって55万~58万年前のものと分かった地層の発掘中、成人の大きな歯が発見された。男性か女性かについてはまだ判断できない」「欧州ではこの時代のヒト化石がほとんど見つかっていないため、これは非常に大きな発見だといえる」と指摘した。

 歯の化石が見つかったトータベルは、世界で最も重要な先史時代の遺跡の一つとされ、約50年前から発掘作業が行われており、推定約45万年前に生きていたトータベル人(Tautavel Man)の化石も発見されている。(c)AFP