【7月23日 AFP】ナイジェリア北東部と隣国カメルーン北部で22日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によるものとみられる攻撃で、合わせて50人以上が死亡した。

 カメルーン北部のマルア(Maroua)では少女2人による連続自爆攻撃があり、11人が死亡した。地元の知事によると、2人は「15歳未満」の少女だという。現地のジャーナリストによれば、地元当局に近い情報筋は、「物乞いをしていた少女2人が自爆し」、現場は「完全なパニック状態」になったと話しているという。

 一方、ナイジェリア北東部ゴンベ(Gombe)では、2つのバス停で複数の爆発があり、42人が死亡した。

 これらの爆発が起きる前には、ボコ・ハラムがツイッター(Twitter)に新たな動画を公開し、「われわれは負けていない。おまえたちが予想もしないところから現れる。前よりも強くなって」と主張していた。

 ボコ・ハラムに対抗するため、ナイジェリア、ニジェール、チャド、カメルーン、ベニンの近隣5か国の軍の合同部隊が今月30日までに配備される予定になっている。この6年程で勢力を拡大しているボコ・ハラムは、これまでに少なくとも1万5000人を殺害し、地域の安全を脅かしている。(c)AFP