【7月23日 AFP】英バーミンガム大学(University of Birmingham)は22日、世界最古級のイスラム教の聖典コーラン(Koran)の一部が見つかったと発表した。放射性炭素年代測定法により、作成されたのは7世紀初頭、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の時代に近い時代にさかのぼるとされる。

 同大学によると、このコーランの一部は2枚の羊皮紙に書かれており、「驚くほど判読可能」な文字で埋められている。放射性炭素年代測定から、95.4%の確立で568年から645年の間のものだという。 預言者ムハンマドは570~632年ごろに生きていたと考えられている。

 キリスト教とイスラム教の教授、デビッド・トーマス(David Thomas)氏は、「テストの結果、バーミンガムの羊皮紙2枚は、これを採ったヒツジが預言者ムハンマドの生存中かその直後に生きていた強力な可能性をもたらしている」と述べている。

 また同氏は、発見されたコーランは、今日のコーランと極めて似たものであると述べた。

 この羊皮紙2枚は、バーミンガム大学の所蔵品として保管されていたもので、18章から20章が、ヒジャーズ(Hijazi)として知られるアラビア文字の初期の形態でインクによって書かれている。(c)AFP