【7月21日 AFP】インド北東部アッサム(Assam)州の村で20日、魔術を使った疑いをかけられた女性(63)が、なたで武装した村人らに襲われ、頭部などを斬り落とされて殺害された。地元警察が21日、明らかにした。

  5人の子を持つこの女性は、地元の僧侶らに魔術を使ったととがめられた後、自宅から拉致された。警察によると、「なたなどの粗雑な凶器を手にした人々が村にやってきて、女性を拉致し、惨殺した。女性は頭部を斬り落とされたうえ、手足を切断された」という。

 警察は事件に関連しこれまでに7人を逮捕したが、21日にはこれを不服とする村人たちが警察署へ押しかけて逮捕に抗議。村人の1人は地元テレビに「あいつは魔女だ。対立する人たちに邪悪な呪いをかけていた」「あの女のような魔術師に居場所はない。殺害は正当化される」と主張した。

 インドの貧しい部族地域の中には、今でも魔術やオカルト信仰が根強く残るところもある。時に、罰として女性の衣服をはぎとって焼き殺したり、女性を自宅から連れ出して殺害したりする事件も起きている。(c)AFP