【7月21日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)のモリャコフスキー(Moryakovsky)村に設置されているロシア革命の指導者ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の像が、「自分撮り(セルフィー)」をしようとした若者によって胴体部分を失った。地元当局者が20日、明らかにした。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたモリャコフスキー村当局者によると、レーニン像と一緒に写真を撮ろうと台座によじ登った若者がバランスを崩し胴体部分にしがみついたところ、胴体部分は若者ともども落下した。若者は脚と手首を骨折して病院に搬送されたという。

 シベリア・トムスク(Tomsk)市から約40キロ離れたところに設置されていた高さ3メートルのこの像は、今年5月に酒に酔った男にハンマーで強打されて頭部が失われるなど、ここ数か月間相次いで不運に見舞われていた。

 地元当局者は「笑いごとではない」と語り、唯一残されたレーニン像の脚の部分は、今後数日のうちに取り壊されるだろうとの見方を示した。

 ロシア警察は今年に入ってから数十人が自分撮りに関連する事故で死亡したと発表している。ロシア内務省は今月、より安全な自分撮りを推奨するためのキャンペーンに乗り出し、危険なポーズをとる前によく考えるよう国民に対して注意を呼び掛けている。(c)AFP