米など18か国、ウクライナで合同軍事演習 ロシアをけん制
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【7月21日 AFP】内戦が続くウクライナで20日、ウクライナや米国など18か国が参加する合同軍事演習「ラピッド・トライデント(Rapid Trident)」が始まった。ウクライナ問題で強硬姿勢を強めるロシアに対しウクライナ政府と西側との団結と決意を示す狙いがある。
この演習は毎年行われており、今年はウクライナ国内のポーランド国境付近で、18か国から兵士1800人が参加する。期間は約2週間。
軍事演習の直接的な目的は、装備は旧式で資金も不足しているウクライナ軍の士気を鼓舞し結束させることだ。これに加えて、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナへの勢力拡大の野望を持っていたとしても、米国とその同盟国はそれを阻止するとの明白なメッセージをロシアに示す狙いもある。
ロシア側は、この合同軍事演習は5か月前に合意に達しながらすでに崩壊の危機にある停戦合意を脅かすものだと非難する声明を発表した。
ウクライナ東部で1年3か月以上続いている政府軍と親ロシア派との戦闘ではこれまでに6500人以上が死亡している。(c)AFP/Dmytro GORSHKOV