スービック湾に艦艇など配備へ、南シナ海にらみフィリピンが計画
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【7月17日 AFP】フィリピン国防省のピーター・ポール・ガルベス(Peter Paul Galvez)報道官は16日、1992年まで米海軍基地があったスービック湾(Subic Bay)にフィリピン軍の航空機や艦艇を配備し、軍事基地として再開させる計画を明らかにした。
スービック湾は、フィリピンが中国と領有権をめぐり激しく争っている南シナ海(South China Sea)に面している。スービック湾にあった米海軍基地は米国外にあるものとしては最大級の米軍基地だった。
首都マニラ(Manila)から北に車で約2時間の位置にあるスービック湾は、米軍基地閉鎖後は経済特区となっていたが、フィリピン大統領府報道官によると、フィリピン軍は最近、スービック湾を管理する政府機関との間で一部の施設を賃貸する契約を結んだという。
フィリピン政府は昨年、装備が貧弱なフィリピン軍の抑止力強化の一環として、フィリピン国内にある軍事施設の利用拡大を米国に認める協定に署名していた。これにより米軍が再びスービック湾を利用する可能性も開けたが、この件について裁判が起こされ、現在最高裁で審理が行われているため、新協定の履行は延期されている。
これに先立ちフィリピン政府は15日、中国との係争海域に座礁したまま実質的な前哨基地として放置していた船舶の修理を開始したことを明らかにしている。(c)AFP