【7月16日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は15日、リベリアで再び確認されたエボラ出血熱の新規患者の感染源が、回復後もウイルスを保持していた元患者だった可能性が高いと発表した。

 WHOによると、この3か月で初の新規感染例となった17歳の少年の遺体から採取されたウイルスの遺伝子は、近隣国のギニアやシエラレオネで広まっているウイルスの型と合致しなかった。WHOはエボラ熱流行に関する最新の状況報告の中で「ウイルスのゲノム配列による現時点の証拠からは、リベリア国内で回復した患者のウイルスの再出現が感染源である可能性が非常に高いことが強く示された」と述べている。

 リベリアでは5月9日にエボラ出血熱の終息宣言が出されていたが、2週間前にマージビ(Margibi)郡で死亡した17歳の少年から陽性反応が確認され、現在までに少年を含め6人の新規感染者が出ていた。リベリア保健省は15日、さらに2人目の患者が死亡したと発表。この患者は、首都モンロビア(Monrovia)で報告された初の死者となった。(c)AFP/Zoom DOSSO